テニスの腰痛はどう治す？

いつもご覧いただきありがとうございます。

浜松市にあります寺田痛みのクリニックに勤務しています理学療法士の喜納です。私は普段、肩や腰に痛みを抱えている方のリハビリや、医学に基づいたトレーニングジムHUBにて一人一人の目標にあわせたパーソナルトレーニングを担当しております。

当院の理学療法士は、聖隷クリストファー大学大学院にて『痛みと運動療法に関する研究』を行う運動療法の専門家です。このブログでは、痛みと運動の関係について分かりやすくお伝えしています。

 

今回は、テニスと腰痛の関係についてです。

当院のリハビリやパーソナルトレーニングでも、テニスをされている方は複数名いらっしゃいます。テニスでは肩や肘の痛みが多いと想像されるかもしれませんが、膝痛や腰痛など下半身の問題が以外にも多いんです。今回は、スポーツに関連した腰痛をどのようにアプローチするのかの一例をご紹介します。

 

以前、腰痛が悪化しテニスの練習が全くできない状態で当院に受診した高校2年生のA君がいました。診断は、腰椎分離症で腰の骨が疲労骨折を起こしていました。

 

 

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腰椎分離症については、こちらのブログで詳しく解説しています。

併せてお読みください↓

スポーツ選手でよく起こる腰痛『腰椎分離症』｜https://hub-gym.com/614

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身体評価をしたときに、前屈（ぜんくつ：身体を前に倒す）や後屈（こうくつ：身体を後ろに倒す）、身体を捻る動作のすべてで腰痛があり、練習は全く参加できない状態なのに、数カ月後には高校最後の大会が控えていることで気持ちも焦っていました。

 

まず、テニスでなぜ腰痛が起こるのかを簡単に説明すると、

腰の関節は捻る動作に弱いということがあります。

脊柱という骨は頸椎、胸椎、腰椎、仙椎の4つの領域にわかれますが、

それぞれの関節に得意な運動の方向があって、腰椎は前後の動きは得意なのですが、

身体を捻る動きには弱いという特徴があります。

 

フォアハンドの場合、左利きだと左側へ上半身を捻ります。

この時に、股関節を上手く使えないと上半身だけで捻ることになり、

結果的に腰椎を捻るストレスが繰り返し関節にかかってしまい疲労骨折をおこしてしまうのです。

 

A君のスイングを確認しても、股関節を使わないスイングをしていました。

今後、練習や試合に復帰し腰痛を再発させないためにも、

股関節を上手く使ってのスイングに変える必要がありました。

 

しかし、まずは腰痛の痛みを軽減させることが最重要だったので、寺田先生に腰の関節に痛みを和らげる注射を打ってもらい、関節の炎症と神経の過剰な興奮を抑えてもらいました。

 

リハビリでは

①日常生活で身体の捻る動作をしない動作指導、

②脊柱の歪みを整える筋膜リリースとストレッチ、

③授業中の姿勢指導、

④体幹のインナーマッスルを強化する筋トレを行っていきました。

 

しだいに、腰の痛みが引いてきた段階で、

体幹を捻るトレーニングと股関節を使ってのスイング動作を指導していきました。

 

『股関節を使ってスイングする』とは、

下の写真のように足のつけ根にある股関節を折り曲げて捻ることで、

腰の捻りを抑え、腰ではなく股関節の筋肉を使ってスイングすることです。

股関節は可動性の高い関節なので、A君は股関節を上手く使いこなせることで

スイングでの腰痛が改善し、最後の大会に無事に間に合わせることができました。

 

この様に腰痛を引き起こす動作に原因がある場合も考えられます。

そんな時は身体の使い方を変えることで腰痛なく運動も行えるようになっていきますよ！

そして、パフォーマンスの向上にもつながります！

 

腰痛でお困りの方は、一度リハビリのご相談にいらしてください！

お待ちしています！

 

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寺田痛みのクリニックでは病院が監修する

医学に基づいたトレーニングジムを開設しています。

 

●健康のためにジョギングしたいけど、腰や膝が痛くて走れない方・・・

●肩の痛みで大好きなテニスやバレーができない方・・・

●身体の使い方を変えパフォーマンスを上げたいスポーツ選手・・・

●術後のリハビリをもっと徹底的にやって欲しい方・・・など

 

そのような身体のお悩みをもった方に、

目標にあわせたトレーニングメニューを提供しています。

一人で運動しても、効果が上がらない。

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トレーニングは、1対１の個別トレーニングで総合病院や整形外科での勤務経験や

パーソナルトレーナーとしての経験が豊富な理学療法士が対応します。

 

当院のリハビリを終了された方でも、

さらにステップアップした運動をし、

動ける身体になりたいとやる気のある方は、

パーソナルトレーニングに移行して、身体作りをしています。

 

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