静岡県浜松市にあります寺田痛みのクリニック併設、寺田和みのしんきゅう院の内山です。
東洋医学について知ってもらうことで日々の過ごし方の参考になれば良いなと思います。
今回は『五臓六腑』についてお話します。
五臓六腑とは字の通り
五つの実質臓器 肝 心 脾 肺 腎
六つの中空臓器 胆 小腸 胃 大腸 膀胱 三焦(さんしょう)
をさしています。
西洋医学でいう内臓をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
しかし東洋医学でいう五臓六腑は単なる体の構成部分ではなく、それぞれが相互に影響を及ぼし合いながら生命活動や精神活動に対して中枢的な役割もしています。
そして、ここからが東洋医学の面白いところです。
その臓器に不調が現れると体の決まった部位や症状が現れることがあります。
例えば『腎』に不調が現れると
元気を貯めておく機能が落ちるので
元気がなくなったり、冷えやすくなったり、物忘れが多くなったり。
また、水分の調節機能も落ちて
浮腫みや頻尿、下痢などの大便、小便の異常も現れやすくなります。
他には腰痛や耳鳴り、難聴などの耳症状
髪の毛、骨に関する症状も腎と関係があります。
簡単に言うと老化現象が現れやすくなるのが特徴です。
問診の際に上記のキーワードを患者さんから聞くと、腎が影響してるかな?と治療で使うツボを決める際の参考にさせてもらいます。
腎は気温が下がる冬に影響を受けやすいです。
まさにこれからの季節です。下腹部や腰を冷やさないように過ごして下さい。
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