静岡県浜松市にある寺田和みのしんきゅう院に勤めている鍼灸師の内山です。
東洋医学について知ってもらう事で、日常生活に役立てていただける様な情報をお伝えできれば良いなと思います。
今回は、以前の「気って何?」の続きで「血・水」についてです。
『血』とは、、、?
これは字の通り血液に該当するものです。
血の生成不足や、消耗しすぎによって不足すると(いわゆる貧血状態)
血と関係が深い臓器などの機能が低下します。
視力減退、めまい、たちくらみ、物忘れ、不眠 などの症状が現れます。
また、血の巡る速さに異常がある場合
・血が熱をもっていると血行が加速され、出血しやすいので血の消耗が早くなります
・血が冷えていると血行が遅延して、手足の冷えや、滞りが生じます(瘀血(オケツ))
瘀血ができると痛みの原因になりやすいです。
次に
『水』とは、、、?
こちらも文字通り体の中の水分をさします。鼻水や涙、尿など。
血と同様に水の生成不足や消耗、発散が多すぎると
目、鼻、口唇、肌の乾燥や髪の毛の艶がなくなる、便秘、尿量の減少などの症状が現れます。
原因として飲食の不摂生、情緒不安定、過労、発熱、下痢、頻尿などがあります。
また、水分代謝機能が低下することによって
体内の水分が多くなり水腫を発生させます。
停滞した水分は湿気となり、浮腫(特に下半身)、関節痛、胃腸障害も引き起こします。
『気・血・水』の材料は主に飲食物です。両親から受け継いだ気を飲食物で絶えず補給します。
食事、呼吸、運動がきちんとしている人は気血水の材料が作られるため
新陳代謝を良くする働き、体温を調節する働き、疾病の原因から体を守る働きが正常になります。
以上の事から、まずは食生活の見直しから始めてみませんか?
人間は自然界の一部です。旬の物を摂取するする事で、その季節に応じた体作りに役立ちます。スーパーの野菜売り場を見ると最近は季節関係なく同じ野菜が並ぶ様になりましたが、購入の際には旬の安くなった野菜を選んでくださいね!
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