2022年6月11日~12日に,神戸学院大学にて第26回日本ペインリハビリテーション学会が開催されました.
当院からは,4名(金原,佐久間,河合、田中)の理学療法士が参加しました.
今回は,約2年ぶりに現地での発表となりました.
当院スタッフの活動・発表内容を簡単ではございますが,紹介させて頂きます.
金原(非常勤)は,一般演題の座長を勤めました.
佐久間は,「慢性疼痛患者における運動習慣の有無は疼痛に影響する要因が異なる」
のテーマで発表を行いました.
慢性疼痛を伴う患者様にとって,運動を行うということが痛みを減らすことに重要であることは徐々に浸透してきています.
ただ,元々運動をしている方と元々運動をしていない方で,痛みに影響する要因が異なるのではないかと疑問に思っておりました.
今回の結果では,元々運動をしている方でも「自分にできる!うまくいく!」という感情が少なく,元々運動をしていない方は「運動をすると痛むから(痛みそうで)怖い!」という感情が強いことが分かりました.
これは,運動の方法をお伝えするときに異なる関わり方が必要かもしれないと考えました.
この研究を通して,その人の特性を把握して,運動を提供させていただくことが必要だと感じました.
河合は,「長期間仕事に支障をきたした慢性頸部痛患者に対する理学療法の経験」
のテーマで発表を行いました.
今回の発表は,
長期間,首に痛みを抱えた患者様の理学療法を行い,
仕事中の首の痛みが軽減した経験について報告しました.
私は,当院のように外来で理学療法を行う場合,当院で行う治療だけではなく,ご自宅で自分で行う運動が非常に大切と考えております.
ご自宅で運動を行い,「痛みが軽減した」という成功体験は,
患者様が「自分で痛みをケアすることができる」という自信に繋がり,
ご自宅で運動を行う頻度が増加しました.
最終的に,運動を自宅で継続することができたことで,
姿勢を保持する筋肉が強化され,頸部に負担がかからない姿勢となり,
仕事中の痛みの軽減に繋がりました.
今後も、これらの研究成果を患者様に還元していきたいと考えています。
今回の学会発表にあたり,ご協力いただいた患者様,
御指導いただいた先生方に改めて厚く御礼申し上げます.
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