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お知らせ

第58回日本ペインクリニック学会学術大会報告

7/18-20に栃木県宇都宮市にて第58回日本ペインクリニック学会学術大会が開催されました.

当院からは寺田院長,理学療法士の河合,白木,金原が参加し,河合と白木が発表しました.

 

PT河合は「慢性疼痛患者の痛み自己効力感と身体機能の関係性」について,発表させていただきました.

 慢性的に痛みがある患者様の治療には,運動が欠かせません.運動は,痛みや日常生活(身の回りのことや家事等)の障害を軽減し,QOL(生活の質)を高める効果が示されています.特に,当院のような外来治療では,運動を行う時間や頻度が限られてしまうため,ご自宅で運動することが必要になります.自宅で運動を行うには,痛み自己効力感(痛みがあっても○○できる(例:仕事や運動,家事等)こと)が必要と考えています.今回は,慢性的に痛みがある患者様の痛み自己効力感が,身体機能・身体活動量の関係性を明らかにしました.

 結果は,痛み自己効力感が高い程,日常生活への障害が少なく,1日のウォーキングやスポーツをするときの運動時間が長くなることが明らかになりました,この結果から,患者様がご自宅で運動するためには,痛み自己効力感を高める必要がある可能性が示唆されました.

 質疑応答では,寺田先生や聴講者の先生方とペインクリニックでの治療について有意義な討論ができました.

PT白木は「慢性疼痛患者の身体活動量に影響する因子の検討」について発表しました.

 慢性疼痛の治療には運動が重要と言われています.しかし,なかなか自身で運動することは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか.

 今回,身体活動量を低強度運動時間(家事や屋内の移動等)と中高強度運動時間(屋外のウォーキングやスポーツ活動等)に分けて解析を行いました.

 その結果,低強度運動時間には運動に対する恐怖感,中高強度運動時間には痛みに対してどうにもならないといった認知が影響していました.

 そのため,簡単にできる運動で動くことに対する恐怖心を減らし,徐々に運動量を上げていくことが必要です.痛みがあると一人で運動することは大変ですが,できることから少しずつ始めていきましょう.

今回発表したポスターは,期間限定でクリニック内の中待合室とHUB内のランニングマシン前に掲示してありますので,是非ご覧ください.

 

写真は,宇都宮名物みんみんの餃子です.浜松とはライバルですが,肉が多くて美味しかったです.

是非,行ってみてください!!

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