スタッフブログ
お知らせ

2年間の研修、ありがとうございました。

 2018年4月~2019年3月まで、中国の陸軍軍医大学附属第一病院西南病院から理学療法士の杨红(ヤン ホン)先生が研修に来られていました。
 2年間の研修を終えられ、当院にメッセージをいただきましたので、掲載させていただきます。

你好!! 私がヤン ホンです!

你好!! ヤン ホンと申します。

 聖隷クリストファー大学大学院へ留学生として日本に来て、2年が経ちました。多くの皆様のおかげで、私の大学院での研究は学長奨励賞の認定を頂き、大学院を無事に修了できました。これから中国に帰国し、日本で勉強した知識と技術を用いて、理学療法士として慢性疼痛の治療に取り組みたいと思います。この場をお借りして、寺田痛みのクリニックで、貴重な経験をいただいた皆様に、深謝いたします。本当にありがとうございました。

 クリニックに来院される患者の皆様には、理学療法の治療の経験をさせて頂くことや、私の研究のデータ測定に、ご協力いただきました。皆様との治療経験を通してコミュニケーションを取れたことは、非常に貴重な時間でした。痛みをもたれている患者さんの悩みは、日本でも中国でも同じであると学ぶことができました。慢性的な痛みは、多くの人の悩みであり、皆様とのコミュニケーションを通して、理学療法士として少しでも力になりたいとより強く感じました。様々な貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

 寺田和弘院長には、日本の慢性疼痛の治療について、熱心なご指導を頂きました。中国では、このようなペインクリニックは非常に数少ないため、とても貴重な機会を頂きました。本当にありがとうございました。

 理学療法士の金原一宏先生には、この素晴らしいクリニックを紹介して頂き、慢性疼痛の理学療法についてご指導いただきました。本当にありがとうございました。

 二人の先生をはじめとしたクリニックに勤務されている皆様、私を快く受け入れてくださり、ありがとうございました。研修以外にも、日本の生活や文化について多くのことを教えてもらいました。本当にありがとうございました。

 最後に、大学院の研究で得られた結果を紹介させて頂きます。
 私の研究は、「慢性疼痛をもつ患者さんが快感情(楽しい感情)を持ちながら運動することは効果があるか?」という内容でした。これは、慢性的な痛みに対して運動が良いということは分かっていますが、楽しい感情を持ちながら運動を行うことはより効果があると考えたからです。研究の結果は、「ただ単純に運動をするよりも楽しい感情を持ちながら運動をすることで、痛みによって起こるネガティブな思考が軽減される」ことが明らかになりました。慢性的な痛みは、痛みそのものよりも、うつや引きこもりになってしまうことの方が問題であると報告されています。運動はもちろん大切ですが、ポジティブな感情が何事にも必要であることが示されました。

 皆様、ぜひ、ポジティブな思考と自分のペースで運動をどんどん行いましょう!寺田痛みのクリニックは快感情を与えられるクリニックであると思います。私も、中国で痛みのクリニックのようなチーム医療ができるように、頑張っていきます。
 この研究は、本日(3月11日)、2020年の国際疼痛学会(アムステルダム)で発表できることが決まりました。皆様、このような機会をいただきありがとうございました。一生懸命、発表してきます。

 最後まで、ご覧頂き、ありがとうございました。また、日本に来た際は寺田痛みのクリニックに見学に行きたいです。この2年間、本当にありがとうございました。


 非常感謝!!

寺田院長と理学療法士スタッフとの記念撮影
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