歯の痛みを我慢していると、頭痛や肩こり、
さらには腕が重くしびれてくる、といったことを経験されたことはありませんか?
「新しい痛み」は、「もともとあった痛み」が原因となって“交感神経”という自律神経を刺激します。
すると、その局所の細い動脈が緊張し、収縮して血液の流れが悪くなります。
そこでは「局所の酸素不足」と、体の外に排出されなければならない「代謝産物(=発痛物質)の蓄積」がおこり、
これがまた交感神経を刺激します。こうして「痛みの悪循環」が作られるのです。
大なり小なり痛みにはこのような性格があり、だんだん範囲も広く、程度も強くなっていきます。
つまり「痛み」は、新しい「痛み」を引き起こすのです。
痛みには急性の痛みと慢性の痛みがあります。
急性の痛み | 手術後や怪我の直後などに感じる痛みです。傷が治るにつれて痛みは治まっていきます。 |
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慢性の痛み | 傷が治っても痛みだけが残ってしまうものもあります。また日本人の3人に1人が腰痛持ちと言われていますが、椎間板ヘルニアによる腰や足の痛み、老化による骨粗しょう症からくる腰痛、血流の悪さからくる腰痛や足の痛みは慢性化しやすい痛みなのです。さらにストレス社会といわれる現代は、頭痛、肩こり、首の痛みも日常化しています。 慢性の痛みは、「痛みの悪循環」を引き起こします。 |
肩が凝って痛いときにそこを温めてやると楽になります。
それは温めることで血液の循環が良くなり、「痛みの悪循環」が断ち切られるから。これが痛みの治療です。
この「痛みの悪循環」を断ち切れば、身体の自然治癒力が高まり、自然と良くなろうとしていくのです。
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