浜松市にあります寺田痛みのクリニックに勤務しています理学療法士の喜納です。
私は普段、肩や腰に痛みを抱えている方のリハビリや、
医学に基づいたトレーニングジムHUBにて
一人一人の目標にあわせたパーソナルトレーニングを担当しております。
当院の理学療法士は、
聖隷クリストファー大学大学院にて『痛みと運動療法に関する研究』を行う運動療法の
専門家です。
このブログでは、痛みと運動の関係について分かりやすくお伝えしています。
今回は痛みの感じやすさについてお伝えします。
実は、痛いと感じる感覚は人によって全く違うことをご存じですか?
同じ種類で、同じ強度の刺激でも、
痛いと感じる人もいれば、痛くないと感じる人もいます。
たとえば、肩をマッサージしてもらった時に、
どれだけ強くマッサージしても全く痛くない人もいれば、
軽く揉むだけでも痛くて、やさしくやって欲しい人もいますよね。
あと、予防接種の注射を肩にするときに、
すごく痛いと思う人もいれば、
チクッとはするけど、痛くはないと感じる人もいます。
この痛みの感じ方の違いは、痛みの閾値(いきち)といいます。
痛みの閾値が高いと、痛みを感じにくく、
痛みの閾値が低いと、痛みを感じやすいとされています。
つまり、
痛みに強い人は、痛みの閾値が高く、
痛みに弱い人は、痛みの閾値が低いことになります。
この差を脳活動の変化から調査した研究があります。
健康な人を対象にして、
同じ強さの痛み刺激を加えた時、
痛みに強い人と弱い人で、
脳の活動に違いがあるかを調べました。
結果は、
痛みに弱い人(痛みの閾値が低い)は、
・一次体性感覚野(いちじたいせいかんかくや) → 下図のS1
・前帯状回(ぜんたいじょうかい) → 下図のACC
・前頭前野(ぜんとうぜんや) → 下図のPFC
といった脳の部位に
多くの活動が見られました。
痛みの神経回路については、こちらの記事を参照してください!
↓↓↓下記URLから
スタッフブログ|寺田痛みのクリニック|ペインクリニック・鍼灸院|静岡県浜松市 (terada-painclinic.jp)
これらの領域は、
痛みの感覚よりも情動に関係する部位で、
痛みに弱い人は、
痛いと感じた時に
嫌な気分も多く味わっていることが
脳活動の研究から明らかにされています。
そして、
不安や恐怖といったネガティブな感情は
痛みを感じやすくすることも分かっています。
このように痛みは感情と密接な関係があり、
痛みに弱い人は、“痛い!”と感じると同時に
嫌だなという感情をたくさん味わうので、
痛みに対してネガティブなイメージをもっています。
そこからくる不安や恐怖というものが、
さらに痛みの閾値を下げ、
より痛みに敏感になっていくのです。
ペインクリニックでの注射やお薬、鍼灸治療、運動療法は、
この痛みの閾値に対して効果があるとされているアプローチなんですね!
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寺田痛みのクリニックでは、
病院が監修する医学に基づいたトレーニングジムを開設しています。
健康のためにジョギングしたいけど、腰や膝が痛くて走れない方・・・
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パーソナルトレーニングに移行して、身体作りをしています。
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